西欧の両翼
『ジャン・クリストフ』の主人公であるクリストフは、ドイツで生まれ育った後、フランスで生活しました。そして、「西欧の両翼」たる両国の国民は相互に異なることで補い合えると考えています。これは大切な考え方であると思います。
ある国民とほかの国民の間でも、もっと小さい単位の相互の関係でも、異なる点について、違うから相容れないと考えることも違うから補い合えると考えることもいずれも可能です。
ドイツとフランスは現在ではEUの中で固く結びついていると思いますが、かつては戦争をしてきた歴史があります。そのような国同士を広い目で見て補い合えると考えたクリストフの姿勢から学びたいと思います。