3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

宿屋の場面

 『白鯨』の今読んでいるあたりでは、しばらく主人公(やはり「わたし」と称している語り手が主人公なのでしょう)が滞在している宿屋を舞台にした記述が続いています。
 最近読んだ『城』にも宿屋の場面があったことを思い出しました。初めて行った地で訪れる宿屋には、わからないことがたくさんあり、そしてそこに集まる人たちと長い時間にわたってそばにいることになります。そのため、何が起こるか予想がつかない場面設定として効果的である気がします。