3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

鯨の絵

 2巻に分かれている『白鯨』の下巻を読み始めました。
 主人公が見てきた鯨の絵について、正しく描かれているものがないと批評しています。死んで陸にいる鯨の姿は生きている鯨とは違うということで、捕鯨に出かけなければ鯨の本当の姿を知ることはできない、としています。
 実際、現在のように、泳いでいる鯨を撮影する技術がなければ、一般の人には鯨がどのような姿をしているかを知ることはできません。ほかの大部分の人が知らずにいる鯨のことを知っているという自負が、主人公がこの話全体を語っている動機なのかもしれません。