3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

龍涎香

 『白鯨』の今日読んだ箇所に、龍涎香というものが出てきました。抹香鯨の腸から採れるものであるようです。龍の涎の香とは、いかにも稀にしかないもののような名称だと思います。どのような香りがするのでしょうか。
 この龍涎香が採れそうな鯨をほかの捕鯨船から奪おうと、主人公が乗った捕鯨船の高い立場の乗組員が、外国のほかの捕鯨船の船長と、その捕鯨船の乗組員を通訳として話します。船長が英語を知らないのを利用して、最初の言葉とは違う内容を通訳が話しながら話し合いが進み、その様子がおもしろおかしく書かれています。同じような場面を何かで見たことがある気がしますが、この作品はかなり昔の作品であることから、これが最初だったのかもしれないと思いました。