3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

型にはまっていない人物

 『テレーズ・デスケルウ』の主人公であるテレーズは、それまで人から評判を聞くだけだった男性と直接会って話します。
 この人物が心をさらけ出して話すことが珍しかったようです。そして、テレーズ自身もまわりの人たちも、型にはまっているというか、ある一定の範囲から外れることがなかったようですが、この人物はその点が異なります。
 日本人に似ているように思いますし、フランス人についてそういう記述がされているのは意外な気がします。背景となっている地は田舎だというように書かれていますので、それが閉鎖的であることにつながっているのだろうと思います。
 テレーズにとっては、新たに目が開かれたようで、心に変化がありそうです。