3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

 『テレーズ・デスケルウ』の主人公であるテレーズが涙を流す場面を読みました。
 この人物が涙を流すのは珍しいと思いましたが、少し読み進めると、初めてであるように記されています。それまで一度もないというのは極端な気がしますが、泣くことがなさそうな印象はありました。
 涙の動機は、あまりつながりが強そうではなかった娘に対する思いでした。関係が希薄そうでも、子に対する親の愛情がテレーズにあったということであると思います。