『どん底』の今日読んだ箇所で気になる記述がありました。
巡礼として紹介されている登場人物が、巡礼であるかを問われて、地球の上にいるならば自分たちは皆、巡礼だ、と答えています。わかったような気がしてしまいましたが、少し考えました。
巡礼とは、諸方の聖地や霊場を参拝してまわること、また、その人を指すようです。多くの人はそういう旅をすることはないと考えます。
しかしながら、巡礼の目的として想像される、真理を知ることなり幸福になることなり、といったことであれば人は求め、そのために行動していると思います。そうであれば、それを求める先が聖地や霊場でなくても、巡礼であるといえるのだろうと考えます。