『どん底』を読み終えました
今日、第4幕という最後の幕を読み、『どん底』を読み終えました。
高い理想を持って発言してきた登場人物による、人間はよりよきもののために生きている、解釈して言い換えれば、後の時代の人たちのよりよい生活のために生きている、というような発言が紹介されましたが、そのような考え方に直接的に沿っているように見える生き方は結末で示されていません。
また、聞くのに心地よいことを言われて生活を改めようとした人物がいましたが、それは実現していないようです。
思っていたよりもすっきりしない終わり方でした。革命前のロシアの一つの断片ということなのだと思います。