3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

一騎打ち

 『イリアス』の今日読んだ箇所では、対立する二つの軍からそれぞれ代表が前に出てきて一騎打ちが行われそうになっています。
 これは、現代の戦争ではないような、昔らしい戦争の一場面であると思います。こういう戦い方が行なわれている時代と場所は、そこから英雄が現れてくる土壌になっていると思います。現代のような戦争は英雄を不要にしているのでしょう。
 この場面は、ほかの人たちの中から前に出てきた人物が、なぜか腰が引けた状態になります。その後でまた先頭に戻るのですが、腰が引けた点にも深い意味があるのかもしれません。