2017-08-31 和解のしるし 『イリアス』で描かれている競技の場面はさらに続いて、本物の槍を使っての対決や投擲種目も行われます。 この作品の初めから対立していた二人のうち一方がこの競技を主催して賞品を出していましたが、競技の最後に、対立していた相手に対してちょっとした計らいをします。恨みを持っていないことを示したようです。 この競技の場面は、矛盾したような記述があって稚拙さが注で指摘されていて、後からの挿入だという説もあるようですが、締めくくりは粋な描き方になっていると思います。