3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

神による保証

 『イリアス』を読み進めて結末に近づいてきました。
 ある登場人物が、神から本来ならば危険を伴う行動をするように促されます。しかしながら、それをしても危害を加えられることはないということも伝えられます。神が保証を与えたといったところでしょうか。
 危険性があることを、危害を加えられることがないかを心配しながら実行するのが通常の人生だと思います。この作品を読みながら同じことばかりを考えている気がしますが、やはりここで描かれているような神の介入には違和感があります。