友人から友人への話
『テス』の主人公は、友人から、共通の友であるもう一人の友人の身に起こった自分と関係のある話を聞きます。
もう一人の友人が主人公と友人のところに着いてからそれほど時間はたっていませんが、その間に友人ともう一人の友人とが主人公の知らないところで話をする時間がどのようにできたかが記されていて、うまく考えられています。
主人公にとっては心を乱されるようなその話を、着いたばかりのもう一人の友人は友人に話さずにいられず、それを聞いた友人は主人公に話さずにいられなかった、というのももっともなことですが、二人とも主人公にどういう影響を与えるかには思いが至らなかったようです。
ひとまず状況は悪い方に進みそうですが、どのように展開していくでしょうか。