3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

悪循環

 『居酒屋』の今日読んだ箇所では、主人公とその家族の貧しい生活の様子が描かれていました。 
 心が荒れたためか仕事の質が下がり、待遇が悪化しているようです。そして、家族同士で心の面で支え合うこともできず、かえって傷つけ合っています。金銭面の貧しさと心の貧しさが悪循環になりながらも、だれもそれを断ち切るために動くことができずにいます。
 特殊なケースではなく、パリの民衆にとってそれほど違和感のない記述なのかもしれません。