人間による耕作と機械による耕作
『怒りの葡萄』の今日読んだ箇所に、地の文で人間による耕作と機械による耕作との違いに関する記述がありました。
命のある人間の土地との関わりと、命のない機械の土地との関わりを対比させています。語り手の立場は、機械による耕作に対して否定的です。温もりのある、人間による耕作が命の通ったものになる、という考え方は理解できますし、そちらに好意的になりたい気持ちがありますが、この作品の背景になった時代以上に現代ではなおさら、機械による耕作に頼る必要性が人間にはあるように思います。