3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

自治のための委員会

 『怒りの葡萄』の主人公たちが生活し始めた政府のテント村には、自治のための委員会のようなものがあります。
 新たに加わってきたということで、様子を見たり施設の説明をしに来てくれる場面を読みました。
 親切で善良らしい人たちですが、委員会での地位にこだわる虚栄心も露わになります。変に完璧に描かれるよりも、そういう弱さも示されている方が現実に近くて受け入れやすいと感じます。