古いアトランタ人と新しいアトランタ人
『風と共に去りぬ』の主人公は、地元の昔から知っている人たちとの関係が疎遠になっていましたが、あることをきっかけにその亀裂が決定的なものになります。
主人公がいるアトランタには、南北戦争の後の復興や社会の混乱の中を利用して儲けることを企んでいるような人たちが北部から流れ込んできていて、そういった人たちとの交流が主になります。特に軍の関係者に対しては冷ややかな接し方をするように、自分の土地を荒らし、生命まで脅かした北部の人たちと心の底から安心して接することは難しいと思います。
しかしながら、親しくしてくれるのが昔から一緒だった古いアトランタ人ではなく新しいアトランタ人である様子が描かれています。新しいアトランタ人には怪しげな経歴の人たちもいたようです。
お金があってしたい放題のことをできているようであっても、人との関係がそういう状態で生活を無事に続けられるものなのか疑問に思いますが、結末に向かってどのように話が進んでいくのでしょうか。