3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

過去も未来もない時

 今日読んだ箇所では、主人公たちにとっての決戦の時がさらに迫ってきています。

 ネタばれにならないように細かいことは記しませんが、そういう立場に身を置いているからこそか、主人公が体験している正にその瞬間を貴重なものとして味わっているような記述があります。2週間ほど前に、「いまこの時を大切に生きる」と題した記事を書きましたが、同じようなことを、その記事を書いた頃に感じたよりも強く印象づけられました。過去もなく、未来もなく、今体験していることがすべてだ、というような主人公の思いが伝わってきた気がします。生きる年月の長さではなく、経験によって感じるものの強さ、濃さ、といったものが人生を充実したものにする、といったことを考えました。読んで感じたことをうまく書ければ良いのですが、表現力の問題で、こういうありふれた記述になってしまいました。