3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

盗みとその後

『レ・ミゼラブル』の主人公が銀の皿を盗む場面と、そのために捕らえられた後の場面を読みました。 冒頭に紹介されていた聖職者の言動が、主人公に大きな影響を与えています。この聖職者のような態度を持てたらすばらしいと思いますが、とても遠いところにい…

夜中の目覚め

『レ・ミゼラブル』の主人公が夜中に眠りから覚めた場面を読みました。眠りに入ることよりも、一度目覚めてから再び眠ることの方が難しい、と書かれていますが、そういうものでしょうか。 目覚めた後で眠れず、起きている間に見たものについて心の中で葛藤す…

前科者

『レ・ミゼラブル』の主人公が刑期を終えて出所した直後の様子を読みました。 刑務所にいたことがわかるような旅券を持ち歩かされ、それを見せることで前科があることがわかります。 前科者の再出発を妨げるような仕組みは、偏見に基づく差別を助長し、だれ…

海への転落

『レ・ミゼラブル』の主人公の生い立ちについて紹介があった後、船から海へと転落した人についての話が続きます。 社会から転落して省みてもらえない人の状態を描いているのだと思います。人が溺れそうになっていても、それまで乗っていた船はそのまま進んで…

社会の悪

『レ・ミゼラブル』を読み進めたところ、主人公が考えたこととして、前回の記事で書いたこのブログの主の考えに通じると思うようなことが記されていました。 それは、社会の悪ということです。弱い者が弱いままで悪事に手を染めるところまで行ってしまうこと…

生い立ち

『レ・ミゼラブル』で主人公の生い立ちが紹介されている箇所を読みました。 子どもの頃から不遇な生活をしていたようです。主人公だけではなく、その親族も苦しい生活を余儀なくされていたようであるのを見ると、個人の問題ではなく社会の問題であると考えま…

配慮

『レ・ミゼラブル』の主人公と聖職者とが一緒に食事をする場面を読みました。 聖職者にとっては、惨めな状態の主人公は自らの信じているものを伝えるチャンスであったところを、相手を恥じ入らせないための配慮からそうはしませんでした。 人を尊重する接し…

主人公の家への到着

『レ・ミゼラブル』の主人公が、冒頭に紹介された聖職者の住まいに入ってくる場面を読みました。 この聖職者が扉を開けたままにしているという背景が生きてきています。特に、その日は主人公の噂で特に厳重な戸締まりをすることが町での常識だったようです。

例の男

『レ・ミゼラブル』の主人公は、初めて訪れた町で食事と宿を求めながらも冷遇されます。 すでに何者であるかの噂が伝わっているようで、「例の男」呼ばわりされてさえいます。引き続き、その理由は明かされていません。

ジャン・ヴァルジャン登場

『レ・ミゼラブル』を読み進め、主人公のジャン・ヴァルジャンが登場してきました。 みすぼらしい姿として描かれています。そして、初めて訪れる町で今のところは冷たく扱われています。その理由はまだ示されていません。

瞑想の場

『レ・ミゼラブル』で紹介されている聖職者の日々の生活について描かれている箇所を読みました。 昼は畑を、夜は星空を見ながら、瞑想する時間を過ごしています。とても心を豊かにしてくれそうな信仰生活だと思い、うらやましい気がします。

孤独

『レ・ミゼラブル』で紹介されている聖職者は、その優れた性質のゆえに孤独を味わっているようです。 同じ聖職者であっても、世俗的な面でうまく立ち回っているならば、それにあやかろうとする人たちが近づいてくるようです。しかしながら、それが本来あるべ…

元国民公会議員

『レ・ミゼラブル』で紹介されている聖職者と、フランス革命のときに国民公会の議員であった人物とのやり取りを読みました。 『マリー・アントワネット』を最近読んだこともあり、革命勢力が行ったことの残虐性は認識しているものの、革命の動機には正当なも…

身近な人による証し

『レ・ミゼラブル』の冒頭で紹介されている人物について、妹がほかの人に宛てて書いた手紙を通じてその姿が描かれている箇所を読みました。 身近な人との間ではボロが出やすいと思いますが、それよりも、いかに優れた人物であるかを伝える内容になっています…

開かれた住まい

清貧

『レ・ミゼラブル』で、紹介されている聖職者の標準的な一日の過ごし方についての記述を読みました。 一言でいえば清貧というものが貫かれた生活です。精神的な満足と平安があるのではないかと想像します。

謙虚さ

『レ・ミゼラブル』で引き続きある聖職者についての記述を読み進めています。 その姿を見ながら、謙虚さが際立っていると感じました。聖書に謙虚さの重要性が説かれていますが、実際にはとても持つことが難しい性質です。 アンドリュー・マーレーの『謙遜』…

正しい人

『レ・ミゼラブル』はある聖職者についての記述から始まっています。 正しい人という描き方かされていますが、確かに正しい人です。モデルになった人物がいるようですが、どの程度が実話に基づいているのかはわかりません。こういう人物が身近にいたら幸いだ…

ユゴー『レ・ミゼラブル』

『レ・ミゼラブル』を読み始めました。 ミュージカルを見たことがありますので、話の展開をある程度は知っています。 ちくま文庫に収録されている西永良成氏の訳によるものを読んでいます。 冒頭は、主人公ではなく別の登場人物が中心になった記述です。

『王道』を読み終えました

『王道』を読み終えました。 このブログの主にとっては難解でした。心の思いの描写も、情景の描写も、文字をなぞりながらもつかめませんでした。普段もそれほどつかめていないのかもしれませんが、この作品についてはかなり難しいと感じました。

銃の使用

『王道』の主人公の同行者が銃を人に対して使用する場面を読みました。 この人物は、これまでに何度も同じようなことをしてきたのだと思います。それでも、過去にそういうことをしてきた人物として紹介されることと、実際にそのような行いをしていることが描…

戦闘

『王道』を読み進めたところ、それまでとは異なり、規模が大きそうな戦闘が行われるようになってきました。 主人公とその同行者はそれを遠くから見ていて直接加わってはいません。話が急に大きくなったという印象を受けます。

医師の診察

『王道』の主人公とその同行者は、包囲された地から移動して、白人の医師が一時的に滞在している地に着きます。そういう地からそれほど遠くないところにいるとは意外でした。 同行者に診察をしてもらうべき理由があってその医師の診察を受けますが、そのやり…

危険な状態からの脱出

『王道』の主人公とその同行者は、包囲されている危険な状態を脱しました。 まだ終わりまでかなりのページ数が残っているので当然といえば当然です。 解決に向けて銃を使っているのが、植民地化している地域に来ているヨーロッパ人らしくて嫌な印象を受けま…

糸口

『王道』の主人公たちが包囲されている場面が続いています。その中で、しばらく記述の中心が主人公からほかの人物に移っていて、その人物の心のうちの描写もかなりされています。 包囲については解決の糸口がつかめたようですが、どう実現していくでしょうか…

包囲

『王道』の主人公たちがある部族の人たちに包囲される様子を読み進めています。 取り囲まれながらも攻撃されるわけではなく、何が起きているかをつかみづらいと感じますが、不気味な場面です。

再会

『王道』の主人公の同行者が、以前からの知人と再会する場面を読みました。 再会といっても、その知人が実際に登場するのはこの作品の中で初めてです。そして、会ってみたその人物の姿は大きく変わっていたようです。 生と死について達観しているかのような…

警戒

『王道』の主人公たち一行は、あまり友好的でない民族の村でしばらく過ごします。 地面に仕掛けが施してあることなど、その民族は外敵に対してかなり警戒している様子です。反対に、そこに滞在する外部の人間としても警戒怠りなくいなければなりません。 民…

妨害

『王道』の主人公たちは、旅の目的とするものを入手しましたが、その運搬について妨害を受けます。 かなり効果的な妨害であるようです。だからこそ、通常はしないようなことをして状況を打開しようとします。 当時の現地事情がわかるともっと楽しめるのだろ…

運び出しの作業

『王道』を読み進め、主人公たちが探し求めていたものを運びます出そうとする様子を読みました。 槌やのみや金梃を使って動かせるようにしようとしています。かなり苦心しながら、手中に収めることができました。 障害にぶつかる様子が、実際に試したように…