3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧

落とし穴

『マリー・アントワネット』に描かれている、マリー・アントワネットによる一部の人たちへのひいきは、良いことではないと思いますが、良いか悪いかだけの問題ではないようです。 ひいきされる人がいれば遠ざけられる人もいて、その遠ざけられる人にとっては…

お友達

『マリー・アントワネット』の今日読んだ箇所では、マリー・アントワネットの女友達との関わりが紹介されていました。 王妃と近くなった貧しい貴族の一族に政府の役職が与えられたり、公的なお金が流れたり、といったことが描かれています。 そついうことが…

取り巻き

『マリー・アントワネット』の今日読んだ箇所では、マリー・アントワネットの取り巻きにどういう人たちがいたかが記されていました。 儀式ばったものを捨ててとにかく楽しむことを求めたために、一緒におもしろおかしく過ごしてくれる人をそばに置きたがった…

ルソー

『マリー・アントワネット』を読む中で、本人が登場するわけではありませんが、ルソーについての言及がありました。 その思想に少し触れながら、ルソー自身は極悪人であったというようなことが書かれていました。それを知らなかったので興味を持って、少し調…

享楽

『マリー・アントワネット』で、マリー・アントワネットの浪費や享楽の様子を読みました。民衆から敵視されておかしくないことをしている様子が描かれています。 平和な時代ならばおもしろがられるだけですむかもしれませんが、この時代のフランスではそうい…

新たな実力者

『マリー・アントワネット』によると、ルイ16世が即位する前の時代の実力者は王の側室だったようですが、ルイ16世の時代にはマリー・アントワネットの服を仕立てる人物だったとされています。 政治は軽んじられ、服飾に大きな注意が向けられていたようです。…

時代を象徴する人物

『マリー・アントワネット』を読んでいると、マリー・アントワネットが軽佻浮薄であることが繰り返し述べられているように思います。 しかしながら、彼女がそのような人物であったことは彼女だけに問題があったことではなさそうです。そういう王妃を生み出す…

尊敬されない王

『マリー・アントワネット』によると、ルイ16世は妃であるマリー・アントワネットの尊敬を受けることができていなかったようです。 妻から尊敬されなければ、王として国民の尊敬を受けることもできないと思います。ルイ16世が尊敬しやすい人でなかったことも…

楽しみの目的化

『マリー・アントワネット』の記述は、ルイ16世から再びマリー・アントワネットが中心になります。 考えることを好まず、楽しみを求めて常に動いており、落ち着きがなかったり、思慮に欠けていたりするようです。楽しみはもちろん役に立ちますが、それが目的…

王らしくない王

『マリー・アントワネット』の記述は、しばらくの間、マリー・アントワネットの夫である、新たに王位に就いたルイ16世についてのものになります。 ルイ16世は王らしくない人物だったようです。在位していた当時、存在感はあまりなかったように思われます。現…

王の交代

『マリー・アントワネット』の今日読んだ箇所では、マリー・アントワネットの夫の祖父である王が他界して、夫が王になります。 この先代の王はキリスト教の信仰の面では教会から良く思われないような生き方をしていたようです。聖職者が、王の死の直前に死の…

民衆に対する無関心

『マリー・アントワネット』における、マリー・アントワネットとパリとの関係についての記述がさらに続き、パリという街の提供する歓楽に心を捕らえられている様子が描かれています。 マリー・アントワネットは楽しみを求めてパリに通うようになりますが、そ…

大歓迎

マリー・アントワネットのパリ訪問が民衆に大歓迎された様子が、『マリー・アントワネット』の今日読んだ箇所で描かれていました。 その記述でもほのめかされていますが、その後、パリの民衆との関係がどのように変わるかがわかっているだけに、その対比が際…

パリ訪問

『マリー・アントワネット』を読み進め、王の側室との対立の記述に一区切りついた次に、マリー・アントワネットがヴェルサイユからパリを訪問しようとする記述に移ります。 これまで知らなかったのですが、ヴェルサイユについて、パリまで歩いて6時間ほどだ…

屈服

『マリー・アントワネット』で描かれている、マリー・アントワネットと夫の祖父である王の側室との対立は、マリー・アントワネットが折れることによって決着がつきます。 まだ17歳という若い時期の苦い経験は、心を頑なにし、その後の生き方に影響を与えてい…

どえらい番狂(わ)せ

『マリー・アントワネット』に描かれている、マリー・アントワネットと王の側室との対立は、関係者の尽力により解決の段取りができ、あとは実行あるのみになります。 しかしそこで、それがうまくいくことを好まない人たちから横やりが入ります。「どえらい番…

宮廷内の権力者

『マリー・アントワネット』の記述によると、マリー・アントワネットが王太子妃になった頃、夫の祖父である王の側室が宮廷の中で権勢を誇っていたようです。 マリー・アントワネットは、そのことを快く思っていない人たちから影響を受けて、この側室と対立す…

後見人

『マリー・アントワネット』で、マリー・アントワネットを監視するためにその母親である女帝から送り込まれた後見人が紹介されました。 自分で監視するだけではなく、自分がいられないところにいて様子を伝えてくれる仲間を何人も作って、四六時中監視を続け…

2代前の王

マリー・アントワネットの夫であるルイ16世の祖父の曾祖父であるルイ14世のことが『マリー・アントワネット』の中で紹介されていました。 絶対王政を確立した人物で、基礎になるようなものがないところからヴェルサイユ宮殿を建てて権勢を示したようです。「…

歴史に影響を与える夫婦関係

『マリー・アントワネット』における、ルイ16世とマリー・アントワネットの夫婦関係についての記述を読み進めました。 それは、マリー・アントワネットの考え方や生活、そしてこの夫婦の間の力関係に影響を与えただけでなく、それらを通じてフランスの歴史や…

王位継承の問題

『マリー・アントワネット』によると、ルイ16世とマリー・アントワネットとの間には結婚の後しばらく子どもができなかったようです。ルイ16世の側の原因により、できる以前の問題だった様子で、文献が残っていることが紹介されています。 その中で、当時のス…

将来の敵

『マリー・アントワネット』の中で、マリー・アントワネットが結婚に向けて移動する道中に、ある人物と出会う場面があります。 語り手によると、将来この人物はマリー・アントワネットの敵になるようです。先のことをばらしてしまっていますが、そうしなけれ…

若き日のゲーテ

『マリー・アントワネット』では、9ネットの結婚に向けての記述が続いていますが、その中で興味を引く登場人物がいました。 この人物は、マリー・アントワネットの結婚のために造られた施設に飾られた芸術作品に、ほかの人たちが見いださなかった否定的な意…

政略結婚

『マリー・アントワネット』の冒頭には、アントワネットが結婚することになる背景が記されています。 2つの王朝が対立して戦争をすることがないようにと、女帝の娘であるアントワネットが王の孫の妻になるべく結婚することが決められました。絵に描いたよう…

ツワイク『マリー・アントワネット』

今日からツワイクの『マリー・アントワネット』を読み始めました。 岩波文庫に収録されている、高橋禎二氏と秋山英夫氏の訳によるものを読んでいます。 ドイツ語の名前のようですので、ツヴァイクとするのが正しいように思いますが、読んでいる訳の作者の表…

『イリアス』を読み終えました

『イリアス』を読み終えました。 話の舞台になっている戦争の途中で決着がついていないことから、中途半端である印象もありますが、ある勇士が葬られるところで終わっていて、その場面はクライマックスにふさわしい描かれ方です。そして、その前にある、死体…

王の旅

『イリアス』をもうすぐ読み終えられそうです。最後は、攻められている町の王が戦場で命を落とした息子の遺体を受け取る話で終わるようです。 財宝を荷車に積んで王自らが遺体を渡してくれるように頼みに行きます。道中で危険もあるでしょうが、それを恐れて…

自己憐憫

『イリアス』のある登場人物は、その大事にしている息子の命が戦場で奪われ、しかもその遺体は敵に持ち去られてしまいました。 その悲しみのあまり、大きな権力と富を持っているにもかかわらず、自分のことを不幸であると人に言います。 もちろん、つらいこ…

神による保証

『イリアス』を読み進めて結末に近づいてきました。 ある登場人物が、神から本来ならば危険を伴う行動をするように促されます。しかしながら、それをしても危害を加えられることはないということも伝えられます。神が保証を与えたといったところでしょうか。…

山井大介投手のホームラン

今回は本とは別の話題にします。 中日ドラゴンズの山井大介投手が39歳でプロとして初めてのホームランを打ったことをTwitterで知り、動画も見ることができました。 ナゴヤドームの、最前列のあたりではなく、奥に入っていましたので、かなり良い当たりだった…