3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

2017-12-01から1ヶ月間の記事一覧

2017年

今日で2017年が終わります。 このブログの主にとってはここ数年の中では最も厳しい1年だったように思います。仕事場の上から横から下からのそれぞれ配慮のない接し方にかなり苦しみました。 そのような中でも、友人たちからは多大な助けをもらうことができま…

地の霊

『ファウスト』を読み進めたところ、主人公が地の霊という存在を相手に会話を交わしていました。主人公が呼び出したようです。 この地の霊という存在が実際に話をしていることになっているのか、または主人公の想像の中での会話なのか、それともほかのことが…

主人公の登場

『ファウスト』を読み進めると、天の上で行われているようなやり取りの後、題名になっているので主人公であると思われる人物が登場しました。 独りで長めのセリフを話しています。 状況の説明はありませんが、優秀であるが故の悩みを持っているような印象で…

ゲーテ『ファウスト』

ゲーテの『ファウスト』を読み始めました。 講談社文芸文庫に収録されている柴田翔氏の訳によるものを読んでいます。ゲーテの作品を読むのは、高校時代に読んだ『若きウェルテルの悩み』以来だと思います。 予備知識なしで読んでいますが、始めのあたりから…

『テス』を読み終えました

『テス』を読み終えました。 最後はまとめて長めに読めたおかげで、急な展開を続けて追うことができました。 いわゆる普通の状態でないにしても、主人公が夫と再会して共に過ごせるようになったのは良かったと思います。そこでやっと活力をもって生きること…

大詰め

『テス』を読み進め、大詰めになってきました。 主人公がしばらく離れていた夫と再会しそうです。主人公自身はしばらく登場してきていませんが、うれしくない境遇にいることをうかがわせる記述があります。そういう境遇にいるにしても、うまく抜け出せれば良…

引っ越し

『テス』の主人公と家族がやむを得ず引っ越しをする場面を読みました。 目的地に着いても思うようにはいかず、助けてくれる人もいない、とても苦しい状態に陥りました。自らが苦しんでいると、近く感じる気がします。 結末にかなり近づいていることから、こ…

強い自責感

『テス』の主人公と家族は、転居を余儀なくされます。 複数の原因が重なった結果であると思いますが、主人公はこの転居を自分のせいですることであると考えているようです。主人公のしたことが原因になっている面があるにしても、そうなった理由は別の人の考…

耕作

『テス』の主人公が実家のそばで耕作をする場面を読みました。 人に雇われてでなく自発的に耕作をしているからか、暖かくなっている時期に前向きな作業をしているからか、平和な中で心地良い労働をしているように受け止めました。 その平和が、相次いで起き…

過去よりも未来

『テス』の主要な登場人物の2人の間には難しい関係がありますが、そのうちの1人の心に変化が起きる記述を読みました。 この人物は、相手が過去にしたことよりも未来にすることが大事である、というようなことを考えられるようになったことで、見方が変わり…

背教者

『テス』に自らのことを背教者であると認めている人物が登場します。 実際に説教をしている場面は出てきませんが、人の話によると伝道に熱心だったことがあるようです。今となっては、信仰よりも特定の女性の方が大事で、その女性との関係も自分本位の求め方…

背骨のない男

『テス』の最近読んでいるあたりに頻繁に登場する人物がまた出てきました。 心を入れ替えたはずが、主人公と話しているときにはそういう印象を持てませんでしたが、実際にかなり後退してしまっているようです。 背骨がないというのでしょうか、見ていて気持…

変わらない態度

『テス』の主人公が再会した人物は、以前には考えられなかったような生活をしているようで、主人公に対する態度も良い方に変わったのではないかと期待しましたが、再会後の会話からはそれはうかがえませんでした。 あまりに急激に変わると現実感が乏しくなっ…

再会に次ぐ再会に次ぐ再会

『テス』の主人公は、またしても過去に因縁のある人物と再会します。 今回出会った相手は、これまでの再会とは比べものにならないほどに大きな影響を主人公に与えた人物です。そして、その以前との変わり方にはとても激しいものがあります。 主人公は精神的…

友人から友人への話

『テス』の主人公は、友人から、共通の友であるもう一人の友人の身に起こった自分と関係のある話を聞きます。 もう一人の友人が主人公と友人のところに着いてからそれほど時間はたっていませんが、その間に友人ともう一人の友人とが主人公の知らないところで…

再会に次ぐ再会

『テス』の主人公は、友人たちと再会したほかに、過去に因縁のあるありがたくない人たちとも再会します。 友人たちについては、連絡を取り合っている関係があったので自然な成り行きによる再会であるように思いますが、ほかの人たちについては、もともとのつ…

再会に次ぐ再会

『テス』の主人公は、友人たちと再会したほかに、過去に因縁のあるありがたくない人たちとも再会します。 友人たちについては、連絡を取り合っている関係があったので自然な成り行きによる再会であるように思いますが、ほかの人たちについては、もともとのつ…

再会に次ぐ再会

『テス』の主人公は、友人たちと再会したほかに、過去に因縁のあるありがたくない人たちとも再会します。 友人たちについては、連絡を取り合っている関係があったので自然な成り行きによる再会であるように思いますが、ほかの人たちについては、もともとのつ…

再会に次ぐ再会

『テス』の主人公は、友人たちと再会したほかに、過去に因縁のあるありがたくない人たちとも再会します。 友人たちについては、連絡を取り合っている関係があったので自然な成り行きによる再会であるように思いますが、ほかの人たちについては、もともとのつ…

再会に次ぐ再会

『テス』の主人公は、友人たちと再会したほかに、過去に因縁のあるありがたくない人たちとも再会します。 友人たちについては、連絡を取り合っている関係があったので自然な成り行きによる再会であるように思いますが、ほかの人たちについては、もともとのつ…

痩せた土地

『テス』の主人公は、友人が働いている地で働き口がありそうだということで、その地に向かいます。 そこは、痩せた土地で農作物はあまり良く育たない様子です。だからこそ手間のかかる作業のために人手が必要だという設定で、地域の特色をうまく活かしている…

瀕死のキジたち

『テス』を読み進めて、主人公の人生の転機になる場面を今日読んだように思います。 つらい経験をして自らをみじめだと思っていた主人公は、狩りの獲物にされて瀕死の状態のキジたちを見かけて、苦しみを終わらせるために息の根を止めます。 その中で、自分…

友人の言葉

『テス』の今日読んだ箇所は、主人公の夫が中心になって話が展開しました。 主人公の友人である女性と再会して話をする中で、主人公の夫は妻のことを新しい角度から見る機会を得ます。友人が主人公のことを良く言った言葉が大きな影響を与えました。友情を感…

帰省

『テス』の今日読んだ箇所に、主人公が結婚してから間もなくして帰省する場面がありました。そこに描かれているものを帰省というならば、です。 戻ってきた主人公を歓迎する人は家族に一人もいないようです。 結婚をめぐる動きに一区切りついて、新しい展開…

夢見ながらの言葉

『テス』の主人公は、夫が夢遊病の状態になっているところに遭遇します。 夫は無意識のうちに話していますが、それが本当に心にあることなのでしょう。主人公に対する愛情が示されます。愛情があるにもかかわらず、それに従うだけではすまないようにさせる思…

方針

『テス』の今日読んだ箇所で、主人公とその夫は、二人の関係についての方針について同意した様子です。 そこで一区切りついて、その先をまだ読んでいませんが、おそらくその方針のとおりに行動することになるのだと思います。 いずれか一方または双方の命に…

緊張した共同生活

『テス』の主人公とその夫の間の緊張した共同生活についての記述がしばらく続いています。 夫の側は、テスに親しみを感じることはできない、しかしながら、テスを憎んでいるわけでもない、といった様子ではないかと思います。 わざと傷つけ合うようなけんか…

親しさを妨げるもの

文庫本で上下巻に分かれた『テス』の下巻の冒頭を読んで、前回の記事に記した感想が誤りであったことがわかりました。 テスと夫は、弱い者同士ということで受け入れ合うことはできず、敵対はしないにしても、親しくはすることができずにいます。 夫の側の身…

弱い者同士

『テス』の主人公は、結婚する前に婚約者に伝えようとしていながら伝えられなかった過去の経験の問題を、結婚した直後にあったきっかけにより、夫に話そうとします。 そこで意外な展開がありました。 この二人は弱い者同士の夫婦なのだと思います。だからこ…

そうなっていたかもしれないもの

『テス』の今日読んだ箇所でついに主人公は結婚します。 しかしながら、主人公には過去の経験のために結婚をただ喜ぶことができない思いがあります。相手の男性が愛するのは本当の自分ではなく、自分がそうなっていたかもしれないものである、と主人公は考え…