3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

300円分のQUOカード

今回は本とは違う話題です。 今日、去年ふるさと納税をしたある地方公共団体から郵便が届いていました。開けてみると、寄附金に対するお礼状と300円分のQUOカードが入っていました。 去年の寄附金については特産品をいただいていましたが、それに加えて思…

後悔

『風と共に去りぬ』のある登場人物が、自分のしたことを悔いる意外な一面を見せる場面があります。 実際に良くないことをしていますが、それまでの、人のことなどお構いなしというような姿勢とはとても異なる態度を示しています。そのようなときにこの人物が…

苦しみの中で呼びかける相手

『風と共に去りぬ』の主人公は、精神的にも身体的にも苦しい状態に陥ります。 主人公がそのときに声を出して呼び求めるのは、ある登場人物です。そして、呼び求められた人物は実際に主人公を支えます。 この呼びかける場面では、名前を示さないことによって…

目撃

『風と共に去りぬ』の今日読んだ箇所では、主人公が人に知られるとまずいようなことをしているところを目撃されます。 そのことをきっかけに、夫から愛していると言われたり、しばらくブランクがあった夫婦生活についてそれまでになかったような経験をしたり…

自分自身であること

『風と共に去りぬ』の今日読んだ箇所で、ある登場人物が、自分自身でありたい、というようなことを言っています。 戦争の大義に同意していないとともに負けるとわかっていながら兵士として戦ったように、思いと行動が食い違ってしまったことを悔いているので…

子どもに与える環境

昨日に続いて、『風と共に去りぬ』は、新しく生まれた女の子の育て方というか、どういう環境を与えるかについての親の考え方によって意外な方向に話が進んでいる気がします。 それまでは人からの評判など何とも思っていないようだった人物が、娘が社交界に出…

女の子の誕生への反応

『風と共に去りぬ』を読み進める中で、ある登場人物に女の子が生まれましたが、それについての反応が意外でした。 子どもが好きだと言っていましたが、自分の子どもができることに関心があるようではありませんでした。結婚と子どもができることとは必ずしも…

古いアトランタ人と新しいアトランタ人

『風と共に去りぬ』の主人公は、地元の昔から知っている人たちとの関係が疎遠になっていましたが、あることをきっかけにその亀裂が決定的なものになります。 主人公がいるアトランタには、南北戦争の後の復興や社会の混乱の中を利用して儲けることを企んでい…

主人公の味方

今日読んだ中では、『風と共に去りぬ』の主人公と義理の姉妹の関係にある女性の言動が印象に残りました。 だれに対しても良いところを見る性格が紹介されていましたが、主人公に対しては南北戦争の最中とその後の難しい状況で自分と家族とを助けてくれた人と…

クライマックス(?)

『風と共に去りぬ』のクライマックスではないかと思う箇所を読みました。 主人公と、男性の中心人物との関係が新たな段階に進み、その後、場面が大きく変わります。 二人は互いに刺激し合っていながらも単純に愛し合っているようには描かれていないように思…

罪悪感

5巻に分かれている『風と共に去りぬ』の5巻目を読み始めました。作品としての区切りたしては第4部の続きです。 主人公以外の人たちの会話が続く、この作品にはあまりない記述がありました。 それに続いて、主人公が、自分のしたことの悪い結果を見て罪悪感を…

意識せずに与える影響

『風と共に去りぬ』の主人公は、生活を守るために自分にできることに熱心に取り組みます。 周りの人たちから良く思われていないことを知りつつも、それを気にせずに行動していて、それは人からの意見に縛られない生き方として魅力的に見えます。しかしながら…

人材の確保

『風と共に去りぬ』の主人公は、工場を手に入れることができましたが、人材の確保に苦労します。 作業をする人たちも、その人たちを管理する人も、確保するのがたいへんそうです。規則正しく働く労働者も、仕事の成果をごまかさない管理者もなかなか雇うこと…

変化に適応できる者

『風と共に去りぬ』は南北戦争で敗れた側の南部を舞台としていることから、登場する人たちの生活は大きく変わらざるを得ないようになっています。 たとえば、大農園を所有していたような家の人たちが自分で働くようになっています。もともとしていなかったと…

熊本での大地震

熊本で大きな地震がありました。 震度7が記録されたことがまず驚きでしたが、それが本震ではなくその後にもっと大きな規模の地震が起きていることにさらに驚かされます。 被災された方たちの健康を願います。 テレビを見ていると、元TBSの金平茂紀さんやテ…

新たな脇役

『風と共に去りぬ』には、主人公の家の使用人たちのように印象に残る脇役が登場します。また一人、おもしろい人物が現れました。 北部人も女性も黒人も嫌いで、そのことを隠そうとしない乱暴そうな人物が、訳あって主人公の用心棒のゆうな役割を務めます。最…

リーダーとして推挙される人物

『風と共に去りぬ』には、主人公と対照的なように思われる女性が登場し、ところどころで重要な役割を果たします。 精神的な面にも身体的な面にも目立つような強さはありません。ただし、心の芯の強さは垣間見えます。 いわゆるリーダータイプの人ではなさそ…

葬儀での習慣

『風と共に去りぬ』の今日読んだ箇所では、ある登場人物の葬儀の様子が描かれています。 当時のその地方では、葬儀の時に棺の上で隣人が挨拶をする習慣があったようです。その挨拶を巡って争いが起こることがよくあったようで、放っておくと起こると予想され…

人に対する優しさ

『風と共に去りぬ』の男性の中心人物であるレットは、自分勝手に見える振る舞いをしたり、受け取る側が失礼だと感じるような言い方をしたりしますが、ところどころに人を大事にする優しさが現れます。 今日読んだ箇所では、子どもを好きであると言っていて、…

なりふり構わぬ行動

『風と共に去りぬ』の主人公は、何とか手元にお金を用意して自ら商売を始めます。南北戦争の直後という時代では、普通でないことだったようです。 北部から移ってきた、南部人の主人公としては仇のような人たちを商売相手にしている様子が描かれています。心…

立場の逆転

『風と共に去りぬ』の最近読んでいるあたりの背景には、南北戦争で南部が北部に敗れて、南部を北部の人たちが支配していることがあります。 もともと豊かだった人たちは家財を奪われたりして貧しくなり、奴隷として生活していた黒人たちは解放され、貧しい白…

岩瀬仁紀投手の復帰

今日はプロ野球の話題にします。 中日ドラゴンズの岩瀬仁紀投手が久しぶりに一軍の公式戦に登板しました。1アウト満塁のピンチをダブルプレーで切り抜けたことを知り、YouTubeで動画を見ました。すばらしい結果を出したことに敬意を表したいと思います。 す…

男の領域

『風と共に去りぬ』の主人公は、ビジネスを買って夫にさえ手を出させずにそれを経営するという当時の女性としては特異な行動をするように描かれています。 その主人公でも入っていかない男の領域があることが今日読んだところで示されていました。それは、自…

新たな力の発揮

文庫で5巻の『風と共に去りぬ』の第4巻を読み始めました。 必要に迫られて実家の農園の経営をしていた主人公ですが、新たに商店の経営にも力を発揮しそうです。そういう様子はこれまでなかったと思いますが、計算に強い面も持っているようです。そして、商売…

未来から得る勇気

文庫で5巻に分かれている『風と共に去りぬ』の第3巻を読み終えました。 最後のあたりに、主人公がまわりの人たちと自分との違いを意識する場面があり、重要な記述だと思いました。 豊かな生活をしてきながら戦争によって経済的に難しい生活を強いられる中で…

作戦失敗

『風と共に去りぬ』の主人公は、予想どおり作戦に失敗します。 失敗は既定の路線だったと思いますが、相手の状況をはじめとしたそこに至る過程や、失敗した後に主人公が置かれた立場は、急展開であるように感じます。それも全体の中に組み込まれた一部にすぎ…

アトランタ再訪

昨日の記事で触れた策を実行するために、『風と共に去りぬ』の主人公は再びアトランタに行きます。 アトランタは北軍によって大きな打撃を受けて様相がかなり変わってしまっていたようです。南北戦争で北軍がアトランタほど南へ攻め込んでいたことは、この作…

失敗しそうな策

『風と共に去りぬ』の主人公は、難しい状況を打開するために策を打とうとします。しかしながら、身近な人に相談することなくそのための準備をしようとして怪しまれます。 その策はうまくいかなさそうに描かれていて、読者は、このブログの主を含めて、うまく…

新年度

また新しい年度が始まりました。 このブログの主の勤め先では、毎年4月に昇給があって、新しい級と号が通知されます。人事考課をある程度は真剣に実施しているためか、たまに余分に上がることがありました。そういうことがあると少しやる気が増す気がします…

社会の変化に乗る人たち

『風と共に去りぬ』の今日読んだ箇所は、かなり動きの大きいところでした。 事件の一つとして、かつて白人であっても低い身分として見下していた人が経済的に豊かになって主人公の前に姿を現したことがあります。この人物は南北戦争の終結後の新しい社会の中…