3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

結婚観の変化

 『狭き門』は、主人公による若い頃のことの回想で話が進んでいます。その中心はこれまでのところ、恋愛です。

 フランス人というと、法律上の結婚よりも事実婚が多いという印象を持っていましたが、この小説の中では登場人物の結婚とその前段階としての婚約に対する思いは強そうです。100年以上前の作品ですから、現代とは考え方がとても異なっていたということかと思います。

 主人公と主人公が思いを寄せる女性との間の関係だけで話がすまなくなり、動きが大きくなってきています。