『狭き門』を読み終えました
読んでいた『狭き門』は、残りのページ数から考えていたよりも早く結末を迎えました。
主人公の愛する女性による不可解な言動の理由は、途中で思ったものとは異なりました。『狭き門』という題名がつけられているように、門が狭いことを巡って話が展開します。その狭さがこの女性の言葉のような狭さなのか疑問に思う気持ちもありますが、その女性が自らの正しいと考えるところに従って生きたことは確かだと思います。その生き方が目的としたような影響を主人公に与えたかどうかも何とも言い切れない気がしますが、読者としては考えさせられます。
難解なように思いましたが、読み終えると思っていたよりもわかりやすいと感じました。そうはいっても、とらえられていない点がかなりあることでしょう。
明日からはバルザックの『谷間のゆり』を読む予定です。