3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

時間の過ぎ去り方

 『魔の山』では、ところどころでかなりの長さの時間がすぐに過ぎ去っていきます。その反対に、ある一場面が詳しく描かれているところもあります。
 これは小説の表現のしかたとして当然だと思います。しかしながら、この作品では何度か、時間の進み方についての考え方が取り上げられていますので、さらに意味を考えさせられます。そこで示された考え方を反映させたようなとらえ方によって、時間の過ぎ去る様子を描いているのでしょうか。