『魔の山』の最近読んでいるあたりでは、登場人物同士の議論が多くなっています。
今日読んだところでは、拷問の是非、土葬と火葬のどちらが良いか、といったことのほかに死刑の是非についても議論が行われています。死刑を廃止すべきだと言っている人の論拠は、冤罪の危険性や改悛の可能性といったことで、これらは今でも言われていることであると考えます。
死刑を廃止する国が増えてきたのはここ数十年のことのようですが、廃止論自体はもっと前からあったようです。すぐには実行に移されないにしても、次第に勢力を拡大してきたということでしょう。粘り強く活動を続けていくことの大切さを感じます。