3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

人を中傷するような記事

 現代の日本と同様に、『白痴』の舞台になっている時代にも、さまざまなメディアがあったようです。今日読んだ箇所では、主人公を中傷するような記事が新聞に掲載されていたことが紹介されました。しかも、本人の眼の前で朗読されました。
 内容が事実であるかどうかの検証を行わずに投稿されたものが載せられているということのようですが、当時のロシアに実際にそういう新聞があったのでしょうか。
 その記事を投稿した人には、ただ中傷する以上の目的があったようです。主人公は、その記事が掲載されたことについて恥じたり怒ったりして冷静さを失うことなく、それをした人たちと対決できているようです。