3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

主人公の恋愛関係

 『白痴』の主人公とある女性との関係については、相思相愛であることがほのめかされているように思います。しかしながら、男性である主人公の側から積極的に動いて関係を深めていこうというところは目立ちません。自身が病気であることで気後れがしているということでしょうか。
 最近読んできた作品の中には、親が子どもの結婚の相手を決めるという文化が背景にあるものもありましたが、この作品の舞台となっている時代のロシアでは、自らの意思で決めることができそうです。
 女性の側からの主人公へのアクションであるかもしれないことが出てきていますが、二人が近づく方向に進んでいくのでしょうか。