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世界文学全集への挑戦、2年目に突入

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

主人公の意見の表明

 『白痴』の今日読んだ箇所では、主人公が長い間にわたって話し続けている場面がありました。
 かつて世話になった人に関わる話を聞いたことがきっかけだと思いますが、通常であれば意見の対立があるような話題を避けて無難なやり取りをするような場で、自分の意見を強い調子で表明します。話の内容は筋が通っているように思います。
 一つの可能性として、作者であるドストエフスキーが主人公の口を借りて自らの主張を展開しているのかもしれない、と考えました。チャップリンの『独裁者』の主人公がした演説のように、ほかの登場人物から妨げられることなく話し続けるという設定は、作り手の側の考え方をまとめて表現する場として利用しやすいと考えます。