満ち足りることのできる心
『ジャン・クリストフ』の主人公と待望の出会いを果たした人物に、主人公との別れのときが訪れます。
この人物は年老いていることから、再会はないと思っているようです。そして、主人公が身近なところにいた間に、もっとこうであれば良かったというようなことが少なくともいくつかはあったように描かれています。それでも、この人物は主人公と別れた後、喜びを感じ、神に感謝していたようです。
残念なことにではなく、喜ぶことのできることに強く心を動かされ、心を満たされることのできているこの人物から見習うべきことは大きいと思います。
この人物がまた登場してきて、主人公とも再会できることを期待します。