3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

メディアの報道

 『ジャン・クリストフ』の今日から読み始めた巻では、主人公であるクリストフの身辺が騒がしくなります。
 ある1つのメディアに取り上げられたことをきっかけに、そのほかのメディアにも取り上げられるようになります。当たり前なのかもしれませんが、実際のクリストフとは異なる姿が報道されます。ドイツ人がフランスで生活しているという設定であることから、出身の国との関係を曲げて解釈されもします。
 この作品のほかのところでも、フランスの当時の状況を批判的に見ているように思いますが、メディアの姿も厳しく描かれています。現代の日本のメディアにも通じる面がありそうです。