3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

 『白鯨』の今日読んだ箇所で、意外に思うようなことがありました。主人公が乗っている捕鯨船の船長が涙を流して思いを口にしたことです。
 強さが前面に出ていたこの人物にも心の痛みがあることが示されたように思います。40年間、恐らくあまり思いを打ち明けることをせずに自分の力に頼り張りつめた状態で生きてきた中で、ふと心の緊張が解けたのでしょうか。
 親しい人に感じていることを話すことができていたならば、また違った状況があったのではないかと思います。