3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

隣人

 『居酒屋』の主人公は、経済的な理由により家賃が安い住まいへと引っ越します。転居先の隣人についての記述を読みました。
 隣りの部屋との間の壁が薄いらしく、隣りからの音が聞こえるようです。隣人は主人公にとって魅力的でない仕事をしていて、さらにいわゆる酔っぱらいであることから、主人公にとっては聞こえてくる音が厭わしいものになっています。壁の薄さは、羽振りが良かった状態から転落したことを感じさせるものでもあったかもしれません。