3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

移住民

 『怒りの葡萄』のいま読んでいる文庫版は上下2巻に分かれており、その上巻を読み終えました。
 上巻の最後で、カリフォルニアの住民とほかの州から移ってくる人たちとの衝突が描かれています。財産を持っている側が、財産を持っていない人たちを恐れている、ということと解釈されています。
 現代の移民は国境を越えて移動しますが、この作品の時代であれば米国の州境を越えて移動するのはそれよりもたいへんである気がします。