3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

神々の子孫

 最近読んでいるあたりに限りませんが、『イリアス』には、少し前の代にさかのぼると神に行き着く人たちが登場します。
 普通の人間としては、そういう存在と戦場で相対するのはとても不都合なことだと思います。そういう存在が人々に交じっているということについて当時この話を聞いたり読んだりした人たちは、すんなりと受け入れられたのでしょうか。

八木智哉投手の復活

 今回は本とは違う話題にします。
 10点差を追いつかれての逆転負けなど、暗い出来事の多かった中日ドラゴンズに、良いことがありました。
 八木智哉投手が久しぶりに勝ち星を挙げました。しかも、カープ以外からということも話題になっています。7連敗をしていたチームに勝ちをもらたしたのはすばらしい働きです。
 かつて新人王を獲得した実績のある投手ですが、それを超える選手人生のピークをこれからでも迎えてもらいたいと思います。

『イリアス』の上巻を読み終えました

 上下2巻に分かれた『イリアス』の上巻を読み終えました。
 ここまでのところ、登場人物になじみのない名前が多いことから難しい面もありますが、数人の中心的な人物は識別できるようになってきました。
 一進一退の攻防が繰り広げられていて、おもしろく読めています。

武勇伝

 『イリアス』の最近読んだあたりには、ある高齢の戦士が自らの武勇伝を長めに話す場面があります。
 自分のことを自分で話しているような表現をあえてする必要があるのだろうかと思いましたが、読み進めてみると、ただの自慢話ではなく、人を説得するための手段としてこの登場人物が話している、ということのようです。

休憩

 『イリアス』の今日読んだ箇所には、ある登場人物たちが戦闘の場を離れて休憩する場面がありました。
 葡萄酒におろした山羊のチーズや大麦の粉をふりかけたものを、玉葱や蜂蜜をつまみながら飲むようです。当時の食事の様子を垣間見させてくれて興味深いです。戦争で遠征している側でこのようなものが用意されているというところから豊かさを感じもします。

大活躍と負傷

 『イリアス』を読み進める中で、ある登場人物たちが戦場で大活躍をし、何人もの敵を倒す場面がありました。
 その反面、ただ勝ち続けるだけではなく、最前線を離れる判断をするようになるほどの傷を負いもします。そのあたりが公平というか、一方的な強さを見せられておもしろみがなくなることを防いでいる気がします。

身代金の申し出

 『イリアス』の最近読んだあたりで、戦いの中で命を落とさないまでも勝ち目がなくなったときに、裕福な家の人が身代金を家から払うと言って命乞いをすることが複数回見られました。今のところいずれも受け入れられずに結局は命を奪われてしまいます。
 当時、実際にそういうことをしていた人たちはいたのでしょうか。いたとしても、この作品の中と同様に、受け入れられることはあまりなさそうに思います。