3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

山井大介投手のホームラン

 今回は本とは別の話題にします。
 中日ドラゴンズ山井大介投手が39歳でプロとして初めてのホームランを打ったことをTwitterで知り、動画も見ることができました。
 ナゴヤドームの、最前列のあたりではなく、奥に入っていましたので、かなり良い当たりだったと思います。
 これで本業のピッチングがうまくいかないと興ざめですが、勝ち投手になったようで、大活躍です。

和解のしるし

 『イリアス』で描かれている競技の場面はさらに続いて、本物の槍を使っての対決や投擲種目も行われます。
 この作品の初めから対立していた二人のうち一方がこの競技を主催して賞品を出していましたが、競技の最後に、対立していた相手に対してちょっとした計らいをします。恨みを持っていないことを示したようです。
 この競技の場面は、矛盾したような記述があって稚拙さが注で指摘されていて、後からの挿入だという説もあるようですが、締めくくりは粋な描き方になっていると思います。

戦車による競走に続く競技

 『イリアス』を読み進めたところ、戦車による競走に続いて格闘や競走が行われました。競技のたびに豪華な賞品が提供されています。
 戦争を描いた作品の中では平和な場面です。その中で登場人物の性格が見えるような描写もあります。前の方にこういう記述があると、それをふまえて後に続く箇所を読めると思いますが、話の展開上そうもできないのだとも思います。

競走の決着

 『イリアス』で描かれている戦車による競走に決着が着きました。
 競走に参加しないで見ている人同士が衝突したり、順位についても議論があったりして、仲間の親睦というようにはなっていません。
 陣営の中がまとまっておらず自信のある者同士が張り合っている様子を示そうとしているようにも思える描写です。

戦車による競走

 『イリアス』のある勇士の従士の火葬に続いて、戦車による競走の場面があります。
 従士を葬った勇士が賞品を出して競技を行っているのですが、そういうことが実際に行われていたのでしょうか。
 競走の様子が詳しく描かれています。戦闘の場面のように人が命を失うことはなさそうで、エンタテイメント性が高い場面だと思います。現代だとカーチェイスの場面に相当するような気がします。
 注によると、後で付け加えられたという説もあるようで、確かに唐突感はあります。

死者の幻

 ある勇士とその従士との友情が『イリアス』の主要な内容の一つであると思います。
 勇士が、戦場で命を失った従士の幻を見る場面があり、従士がかなり長く話しています。勇士の想像によることではなく、本当に現れているという設定だと思います。火葬をされる前だから現れたということのようです。
 従士の思いと、それを聞いた勇士の反応が、二人のつながりの強さを感じさせます。

死者の家族の嘆き

 『イリアス』を読み進めたところ、前回の記事で取り上げた、討ち取られた勇士の家族が嘆く様子についての記述がしばらく続きます。
 父親、母親、妻のそれぞれの様子が描かれています。この夫婦間には幼い子どもがいて、父親がいないことで子どもがどれほど苦しむかについて妻が嘆いている姿には心を動かされます。