3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

夜中の目覚め

 『レ・ミゼラブル』の主人公が夜中に眠りから覚めた場面を読みました。眠りに入ることよりも、一度目覚めてから再び眠ることの方が難しい、と書かれていますが、そういうものでしょうか。
 目覚めた後で眠れず、起きている間に見たものについて心の中で葛藤する様子が描かれていますが、被害者意識のためか、自らを制することができないようです。

前科者

 『レ・ミゼラブル』の主人公が刑期を終えて出所した直後の様子を読みました。
 刑務所にいたことがわかるような旅券を持ち歩かされ、それを見せることで前科があることがわかります。
 前科者の再出発を妨げるような仕組みは、偏見に基づく差別を助長し、だれのためにもならないと考えます。

海への転落

 『レ・ミゼラブル』の主人公の生い立ちについて紹介があった後、船から海へと転落した人についての話が続きます。
 社会から転落して省みてもらえない人の状態を描いているのだと思います。人が溺れそうになっていても、それまで乗っていた船はそのまま進んでいって離れて行ってしまう、といったことのたとえ話ととらえました。

社会の悪

 『レ・ミゼラブル』を読み進めたところ、主人公が考えたこととして、前回の記事で書いたこのブログの主の考えに通じると思うようなことが記されていました。
 それは、社会の悪ということです。弱い者が弱いままで悪事に手を染めるところまで行ってしまうことについて、社会の側の問題を指摘している、ととらえました。

生い立ち

 『レ・ミゼラブル』で主人公の生い立ちが紹介されている箇所を読みました。
 子どもの頃から不遇な生活をしていたようです。主人公だけではなく、その親族も苦しい生活を余儀なくされていたようであるのを見ると、個人の問題ではなく社会の問題であると考えます。

配慮

 『レ・ミゼラブル』の主人公と聖職者とが一緒に食事をする場面を読みました。
 聖職者にとっては、惨めな状態の主人公は自らの信じているものを伝えるチャンスであったところを、相手を恥じ入らせないための配慮からそうはしませんでした。
 人を尊重する接し方に学ぶべか点があると思います。

主人公の家への到着

 『レ・ミゼラブル』の主人公が、冒頭に紹介された聖職者の住まいに入ってくる場面を読みました。
 この聖職者が扉を開けたままにしているという背景が生きてきています。特に、その日は主人公の噂で特に厳重な戸締まりをすることが町での常識だったようです。