3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

エイハブ船長登場

 『白鯨』を読んだことがなかったこのブログの主もエイハブ船長という名前は知っていました。ついにそのエイハブ船長が登場しました。
 優れたリーダーだろうと想像しますが、これまで読んだところではただ威圧的な年老いた人のような印象を受けます。どういう姿を見せてくれるかに期待しています。

仲間の乗組員たち

 『白鯨』の主人公は、乗った捕鯨船が出帆した後、同じ船に乗り組んでいる仲間たちを紹介しています。
 捕鯨は命がけの仕事だと思いますが、鯨や危険に対するそれぞれの人物の態度の違いがおもしろいと感じます。一つの目的のために集まったチームにどのような人たちがいるのかは興味深い点です。

捕鯨に対する思い

 『白鯨』の主人公が乗った捕鯨船が出帆しました。その船について多くの持分を所有している人物たちが水先案内として初めの方だけ乗船している様子から捕鯨に対する思いが感じられます。
 乗った船が海に出た後で、主人公が捕鯨がいかに良いものであるかを記しています。捕鯨船に乗ることにしたところの記述からは思い入れが伝わってきませんでしたが、この箇所からはかなり伝わってきます。乗組員として乗船して陸地に戻った後に書いているという設定であると思いますので、その乗船の経験によって思いが変えられたということではないかと考えます。

出帆直前の様子

 『白鯨』の主人公が乗組員になる捕鯨船の出帆が近づいています。3年の航海に備えるために、かなり大がかりな準備が必要とされます。
 旅立ちの前に主人公は若干不安にさせるようなことを言われます。そういうことを聞いていなくてもトラブルがあっておかしくないと思いますが、あえて聞かされるようにしているのは、どういう効果を期待しての記述なのでしょうか。

預言者

 今日は『白鯨』の中の「預言者」という題のついた章を読みました。
 聖書に登場する預言者と同じ名前の人物が主人公たちの前に突然現れて、気になることを言います。聖書では、主人公たちが乗る予定の捕鯨船の船長と同じ名前の王と、この章で主人公たちが出会った人物と同じ名前の預言者とが対立しており、それを連想させる記述です。
 聖書では預言者が神の側にいて勝ちますが、この作品の中では何が起こるでしょうか。

好待遇

 『白鯨』の主人公の友人は、その高潔な心や運動能力をすでに示していますが、その力を見せる場面がまたありました。
 捕鯨船のオーナーがこの人物と契約をしたがって、主人公と比べてかなりの好待遇を提示したことから、その見せた力がどれほどであったかがわかります。

好まれない名前

 『白鯨』のある主要な登場人物には、聖書に出てくる邪悪な王と同じ名前がついています。好まれない名前であるはずですが、なぜそのように名付けられたかについて、ほかの人物の口から簡潔に説明がありました。
 以前読んだ『ヤバい経済学』という本に、おかしな名前を付けられる人の家庭にはどういう傾向があるかが書かれていたように思いますが、それと通じるものがありそうです。