一時的な楽しみとその代価
『ファウスト』の主人公は、悪魔が取り持った関係を一度楽しみながら、その後で苦しむことになりました。
一時的な楽しみの罠に引っかかって後でその代価を支払うことになるということが表現されているように思いました。これは悪魔の常套手段です。わかっていても引き込まれるのが恐ろしいところです。
悪魔の邪魔になるもの
『ファウスト』の今日読んだ箇所に悪魔が悔しがっている場面がありました。目論見を持って仕掛けたものについて邪魔が入ったようです。
邪魔をした人物は直接は登場しませんが、信心深い人物で、悪魔が置いておいた高価な品を聖職者に渡します。聖職者がそれを欲望を持って受け取っているようであるところが、この信心深い人物と対照をなしています。
悪魔の弱点がうまく描かれている場面だと思います。