目立たぬ人たち
『ジャン・クリストフ』の今日読んだ箇所でも、主人公のクリストフと同じ建物に住んでいる人たちについての記述が続いていました。これらの人たち皆がクリストフと親しくなることもなさそうですが、けっこう詳しく記されています。
中には両親を失った子を受け入れて育てている人もいるように、それぞれに目立たぬながらも自分にできる良いことをしている善良な人たちがそろっています。しかしながら、相互に親密な関係を持っているわけではなさそうです。
当たり前ですが、華々しい活躍をする人だけに価値があるわけでなかったり、善良な人同士だからといって仲良くなるとは限らなかったり、といったことを考えました。