3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

将来の予測

 『イリアス』の今日読んだ箇所には、戦場で大活躍をしていて出番が多いある人物について、その先でどのようなことが起こるかを読者にあらかじめ知らせるような記述がありました。
 こういった記述はほかの作品にも見られますが、非常に古いこの作品にもそのような表現の技法が使われているとは意外でした。

岩瀬仁紀投手の最多登板記録更新

 今回は本とは別の話題にします。
 今日、中日ドラゴンズ岩瀬仁紀投手がプロ野球の最多登板記録をそれまでの949から950に更新しました。
 前の記録保持者とは時代が全く異なりますので、単純な比較はできないと思います。それでも、現役の人たちで同じぐらいの記録の人はいませんので、普通ではない記録であるのは間違いないところでしょう。
 短い期間だけ輝きを放って印象に残る選手もいますが、長年にわたって第一線で活躍し続ける岩瀬投手のような人は、特別な人たちの中でもさらに特別な存在だと思います。

兄弟同士の神の対立

 ゼウス、ポセイドン、といった名前を知ってはいましたが、その関係については知りませんでした。
 『イリアス』によると兄弟同士の神であるようです。そして、その兄弟の間の対立が描かれています。
 世界は不安定だと思いますが、その不安定さを神と神との間の対立の結果として説明しようとしているのでしょうか。

神のはかりごとに引っかかる神

 『イリアス』の今日読んだ箇所では、前回の記事で紹介したはかりごとが仕掛ける側の思惑どおりに進みます。引っかかった側の神は眠ってしまい、その間にほかの神の働きによって人間の世界の様子が変わります。
 なんとも威厳のない神だと思います。人間の営みはこういう神々の影響下で不安定なものである、というような考え方なのでしょうか。

神に対してはかりごとを巡らす神

 『イリアス』を読み進めている中で、記述がしばらく人間の戦いを離れて神々の様子が描かれています。
 そこでは、ある神が、ほかのもっと力のある神にはかりごとを巡らしています。ギリシャで考えられていた神としては普通の行動なのでしょうか。

波状攻撃

 『イリアス』の今日読んだ箇所に、軍隊が攻撃をする様子を海の波にたとえて表現していた記述がありました。次から次へと押し寄せている、といったところでしょうか。
 波状攻撃という言葉がありますので、これも時代と地域を越えて共通した表現だと思いました。というよりももしかすると、当時のこういう表現が伝わってきて今の日本語の中でも使われているのかもしれません。

チームワーク

 『イリアス』の今日読んでいた戦闘シーンでは、これまでと比べて戦士たちが単独で戦うよりも味方同士が寄り集まって戦う場面が多いように思いました。
 個人の力量によって勝つことももちろん良いのですが、チームワークによって勝つことにはまた別の価値があると考えます。