若き日のゲーテ
『マリー・アントワネット』では、9ネットの結婚に向けての記述が続いていますが、その中で興味を引く登場人物がいました。
この人物は、マリー・アントワネットの結婚のために造られた施設に飾られた芸術作品に、ほかの人たちが見いださなかった否定的な意味を見つけ出します。
天才的な人物として描かれているこの人は、若き日のゲーテでした。意外な人物の登場が当時の背景に垣間見させてくれて、おもしろいと思います。
政略結婚
『マリー・アントワネット』の冒頭には、アントワネットが結婚することになる背景が記されています。
2つの王朝が対立して戦争をすることがないようにと、女帝の娘であるアントワネットが王の孫の妻になるべく結婚することが決められました。絵に描いたような政略結婚です。
母親の心配について触れられていますが、アントワネット自身の感情についてはまだ記されていません。
ツワイク『マリー・アントワネット』
今日からツワイクの『マリー・アントワネット』を読み始めました。
岩波文庫に収録されている、高橋禎二氏と秋山英夫氏の訳によるものを読んでいます。
ドイツ語の名前のようですので、ツヴァイクとするのが正しいように思いますが、読んでいる訳の作者の表記を尊重します。
『一平凡人の面影』という副題が、マリー・アントワネットをどう捉えて描いているかをよく示していそうです。
『イリアス』を読み終えました
『イリアス』を読み終えました。
話の舞台になっている戦争の途中で決着がついていないことから、中途半端である印象もありますが、ある勇士が葬られるところで終わっていて、その場面はクライマックスにふさわしい描かれ方です。そして、その前にある、死体の受け渡しを巡って話し合う2人の男性がそれぞれ涙を流す場面が心を打ちます。
次は『マリー・アントワネット』を読む予定です。