砂漠の上空
『南方郵便機』で主人公が砂漠の上空を航行する場面を読みました。
想像することしかできませんが、広大な砂漠の単調な風景を見ながらその上を航行することは、寂寥感がありそうです。
ここでも主人公の淋しい様子が示されているように思います。
空での孤独
『南方郵便機』で、前回の記事で触れた孤独とは別の種類の孤独を主人公が味わっていそうな場面を読みました。
天候が不順で操縦にプレッシャーがかかる中で、乗組員としての仲間の機関士に話しかけても話が通じない様子が描かれていました。近くにいるにもかかわらず心が通じ合っていないようです。ただ淋しいではすまず、命に関わる問題になるかもしれません。
信念
『南方郵便機』で、主人公がもう一人の人物と一緒に生活の状況を変えようと試みる場面を読みました。
しかし、文中に記述がありますが、信念がない状態での試みだったようです。成し遂げる決意がなければ物事がうまくいかないのは当たり前であるように思いますが、改めてそのことを考えさせてもらいました。
歯の詰め物の詰め直し
今回は本とは別の話題にします。
先日、歯の詰め物が取れてしまいました。その2週間前に詰めてもらったばかりのところでした。すぐに同じ歯科の予約をして再度詰めてもらいました。
それほど意外には思わなかったのですが、診察料はしっかり取られました。詰め物が取れるまでの期間がもっと短ければ無料になったのかもしれませんが、納得感の薄い請求でした。
無意識のうちに現れる育ち
『南方郵便機』に登場するある人物は、裕福な家に生まれて育ったという設定になっています。
その人物が訳あって、同じように裕福ではない人と一緒に生活しようとする中で、無意識のうちにその違いを現してしまうようなことを言う場面がありました。
そのことがほのめかされるだけでなく、自分でそのことに気がついた様子が描かれていることから、理解しやすくしてくれています。
主人公と親しい女性
『南方郵便機』の記述はしばらく、語り手である「僕」からも主人公からも離れます。
主人公と親しいある女性が中心になって話が展開し、そこに主人公も関わっていきます。身体への暴力は振るわないまでも、精神的には大きな打撃を与える夫が出てきますが、時代も地域も異なっても、そういう男はいるものなのでしょうか。