3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

目的と手段

 『レ・ミゼラブル』の主人公の心の葛藤が描かれている場面を読み進めました。
 その中で、人のためになる目的のために良くない手段を用いて良いのか、ということも問いかけられているように思います。正直な人として生きるという主人公の決心が揺るがされています。

葛藤

 『レ・ミゼラブル』の主人公の心の葛藤についての記述を読みました。
 とても親切になっていたので、全く心が一新されたかのようでしたが、自己中心な思いがまだあることがわかります。そして、それは当然であると思います。
 自分の身代わりとしてほかの人を見殺しにして自らの身の安全を図るか、自らを危険にさらすか、という中間の道のない選択が迫られるこの場面は、よく考えて用意された設定であると考えます。

似た経歴の人物

 『レ・ミゼラブル』の主人公らしき人物以外に、主人公と似た経歴の人物がいるという情報が浮上してきました。
 主人公と別の名前で出てきた主人公らしき人物が本物だとは思うのですが、新たに話題になった人物はなぜだかかなり似ているように思います。新しく出てきた人物の置かれた状況のゆえに、主人公らしき人物にとっては由々しき事態で、葛藤があるのではないかと考えます。

同情

 『レ・ミゼラブル』の主人公の貧しさに苦しんだ経験は、貧しい人に対する同情につながっているようです。
 幸いにしてこの小説の中ではそのような人物が政治的に高い地位につきますが、現実はなかなかそうはいかないと思います。

第一の正義

 『レ・ミゼラブル』を読み進めたところ、しばらく出てこなかった主人公が登場しました。
 その発した「第一の正義とは、良心のことだ。」という言葉は力強く、印象に残るものでした。こういうことを考えているならば起きなかったような、自分の身近で起きたことをすぐに思いつきました。

男性の恥

 『レ・ミゼラブル』のある登場人物は、貧しさの故に身体を売ることになりました。
 筆者の意見として、それが女性に対する差別であることが述べられています。男性には男性の難しさがあるにしても、女性がそのように利用されるのは男性の恥です。

淪落

 『レ・ミゼラブル』で「淪落」という題のついた箇所を読んでいますが、淪落とは普段なじみのない言葉です。
 それに当たるようなことはなかなか起きませんでしたが、ある登場人物が苦しい状態になってきました。それをきっかけに主人公との関わりができそうな様子です。