「少年時代」という章
小説全体の題名と同じ「少年時代」という題名がついた章がありました。そこでは、孤独の中でどのような思索をしていたかが述べられています。かなり苦悩した様子です。勝手な想像ですが、現代よりもすることが少なく、物事を考え始めるとどんどん思索に沈み込んでいくことになったのではないかと思います。
それに続いて、この時期に身近な人に対する見方が変わっていったことも書かれていて、共感を覚えます。たとえば幼い頃よりも親の欠点のようなものがわかるようになってしまうのは、残念ですが事実です。
早く青年時代についての記述に移りたがっていて、少年時代は好きな時期ではなかったようです。