父親の遺産
『大地』の第二部は、第一部の主人公の3人の息子たちを中心に話が展開していきそうです。今日読んだ箇所では父親の遺した財産の分配が行われます。
3人はそれぞれ別の道を歩み、そのうちの1人は住む場所も遠く離れています。そして、ここまで読んできた範囲では心が通い合っていない様子です。
助け合っていかなければ生活していけない、というようなことがないほどに経済的に豊かだからか、3人が3人ともほかの2人とは親しい関係を持っていません。
父親は莫大な財を築いてそれを子どもたちに遺しましたが、家族間の良好な関係をつくることはできませんでした。その面では父親としての役割をしっかりと果たすことはできなかった、ということだと思います。もちろん、それは簡単なことではありません。