男女関係のとらえ方の変化
4巻に分けられている『大地』の第3巻が終わりに近づいています。三世代目の中心として描かれている人物が、結婚に関する父親との対立をきっかけに大きな決断をすることになりました。
男女関係についての考え方の世代間の違いについてはこれまでも記述がありましたが、この話の背景になっている時代には、親が子どもの結婚相手を決めることができることが法律で定められていたようで、それには驚きます。時代は新たになっていて、男性に対して好意を持っていることを自分から表現する女性も登場します。
少し前のあたりまで、この小説で恋愛についての話題がこれほど多くなるとは思っていませんでしたが、時代の変化を表現するために良い題材ということだと思います。