文庫で5巻に分かれている『風と共に去りぬ』の第3巻を読み終えました。
最後のあたりに、主人公がまわりの人たちと自分との違いを意識する場面があり、重要な記述だと思いました。
豊かな生活をしてきながら戦争によって経済的に難しい生活を強いられる中で、ほかの人たちは過去から勇気を得るのに対して自分は未来から勇気を得る、ということに気づきます。
自分で道を切り開いていく姿勢が、このスカーレットという主人公が多くの読者の心を引きつけているところなのではないかと思います。80年ほど前の作品でこのように自立した女性を描いていることに、アメリカの先進性を感じます。