音楽の教養
『魔の山』の主人公の心の虚しさを解決するのは音楽かもしれません。
滞在しているサナトリウムで蓄音機が購入され、管理を買って出た主人公は、それを個人でも楽しむことができるようになりました。
聴いたレコードの一例として、アイーダが挙げられていました。主人公は、内容をもともと知っているので、歌詞はわからないながらも理解しながら鑑賞できているようです。経済的に豊かな家庭で育ったからこそ、そのような教養があるということなのでしょう。
アイーダといえば、サビ(というのでしょうか)のメロディは知っていますが、全体を見たことも聴いたこともなければ、話の内容も知りません。主人公が楽しんでいる様子を読んで、見てみたくなりました。