3年目の世界文学全集への挑戦

40代既婚の男がふと思い立って世界文学全集に挑んでいます

驚いても圧倒されない強さ

 『白鯨』の主人公は、初めて捕鯨船に乗っていて、鯨を追うために使うボートに乗り換え、とても危険な目に遭います。
 その経験とまわりの乗組員たちの態度に驚いたのは当然として、捕鯨船に乗るならば必然的にぶつかるというわけではないような驚きも経験します。年単位の長さの航海に出ていることから途中で抜けるのは難しく、引っ込みがつかない状態です。そうはいっても、その驚きに圧倒されているわけでもなさそうなのは、この主人公の強みである気がします。