理想と現実
『マリー・アントワネット』を読み進める中で、人間の美しいところと醜いところがマリー・アントワネットとの関係でよく表れているように思います。
昨日の記事で記したように本物の忠実さを示す人がいるかと思えば、人生の途中で手にした力をひどいしかたで使う人もいます。
今日読んだ箇所では、身体に害を加えないにしても、精神的にはたいへんなダメージを受けるような取扱いがマリー・アントワネットに対してされます。会議体で決めたようですので、複数の人がそれを肯定したということであると考えます。というよりも、複数だからそういう決定をすることができてしまったのかもしれません。
フランス革命は高い理想を掲げていたと思いますが、現実としては人間の醜さを露わにしてしまっています。